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コマツ/20年に無人ダンプ量産/鉱山でメリット最大化20161222建設通信
コマツの大橋徹二社長は21日に都内で会見し、新規に開発を進めている無人専用運搬車両「Innovative Autonomous Haulage Vehicle」について、「テストを重ねながら抽出した課題を設計に落とし込み、2020年ごろには量産機を届けたい」と市場導入に意欲を示した。
無人専用運搬車両は、有人車両をベースにした従来のものとは異なり、鉱山現場における無人稼働のメリットを最大限に発揮するため、無人専用車両として開発を進めている。運転室をなくし、空車でも積車でも4輪等荷重配分とし、4輪駆動、4輪リターダ、4輪操舵を採用することで前後方向を選ばないシャトル走行が可能。積込場などでの切り返し動作が一切不要となる。特に多雨・多雪などの滑りやすい現場や既存の無人ダンプトラックでは稼働しづらい狭小な現場にも導入でき、大幅な生産性向上が見込まれる。既に9月に米国ラスベガスで開かれた鉱山機械見本市に実機展示し、「大変な好評を得た」(大橋社長)という。
ただ、「(無人専用運搬車両は)将来の姿だとは思うが、全部これに変わるわけではない」とした上で、現場の特性に応じて「どこで使ってもらえば顧客に一番メリットが出るのかを考える中で、選択肢の1つとして進めている」(同)とした。
同社は08年に世界で初めて無人ダンプトラック運行システムを実用化し、既にチリやオーストラリアなどの大規模鉱山で、累計10億t以上の運搬実績がある。7月には、米国での鉱山機械事業の拡充に向けて、鉱山機械のジョイ・グローバル社(本社・米国ウィスコンシン州、エドワード・L・ドヒニー社長)を完全子会社化することを決定している。
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