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ピーエス三菱/高強度コンクリ使用の低桁高PC橋向け新工法開発急ぐ/工費1割減20161222建設工業

 ピーエス三菱が、桁高制限の厳しい低い桁高のPC(プレストレスト・コンクリート)橋向けに新しい工法の開発を進めている。既存のダックスビーム工法に代わる位置付けで、必要強度を見直し、主要材料を繊維補強モルタルから高強度コンクリートに変更したことで、ダックスビーム工法に比べ主桁製作費を30%、工事費を10%削減できる。17年度に建設技術審査証明の取得を目指す。

 近年、河川改修や都市再開発事業に伴い、設置高さの制限が厳しい箇所に橋梁が計画される事例が増えている。PC橋は、桁高が低くなるほど主桁に発生する曲げ応力度が大きくなり、これを打ち消すためには大きなプレストレスを導入する必要がある。

 ダックスビーム工法は、設計基準強度が1平方ミリ当たり120ニュートン(N)の高強度繊維補強モルタルを使用したPC桁技術で、06年に竣工した道路橋で橋長26メートルの単純PCT桁橋「豆飼橋」(茨城県常陸太田市)を皮切りに11橋の施工実績がある。

 開発中の「(仮称)ダックスビームHC工法」は、必要強度を100Nに見直し、主要材料をシリカフューム混入セメントから早強セメントに変更した。これにより、部材を打設してから脱型するまでの養生時間を従来の半分の48時間に短縮可能。自己収縮ひずみも約4分の1に減らせるため、収縮ひび割れ防止用の鋼繊維が不要になる。

 21日に神奈川県小田原市の技研にコンサルタント会社の実務担当者らを招き、曲げ耐力の確認試験を行った。支間12メートル、桁高0・4メートル、桁高支間比30分の1のポストテンション方式プレキャストセグメント試験桁を使い、耐荷性能を確認した。

 実験に立ち会った森拓也代表取締役副社長執行役員技術本部長は「ダックスビームに代わる新工法で、生産性向上につながる。選択肢の一つに加えてほしい」としている。


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