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建設市場からの撤退増加/東京商工リサーチ 2016年休廃業調査20170123建設通信
【年間7527件、倒産の5倍近く】
債務超過で倒産をする前に、建設市場から「休廃業・解散」という形で撤退する企業が増加していることが、東京商工リサーチの2016年「休廃業・解散企業」動向調査で浮き彫りになった。堅調な建設市場動向を受け、建設業の倒産件数そのものは16年1年間で8年連続減少の1605件にとどまっているが、現実には倒産件数の5倍近くの建設企業が余力を残して建設市場から退場している格好だ。
16年に休廃業・解散した企業数は前年比8.2%増の2万9583件で、調査を開始した00年以降で最多となった。このうち建設業も7.4%増の7527件まで拡大、全体件数の4分の1を占めた。
16年の休廃業・解散企業数と倒産件数の関係では、全体で見ると休廃業・解散企業数は倒産件数の3.5倍。一方、建設業は4.7倍と5倍近くまで高まった。
建設業界で中小企業経営者が余力を残して事業撤退する例は、リーマン・ショック後に地場企業や専門工事業などを中心に増加、そのことに伴って技術者や職人らも建設市場から離れたことがその後、一部工種を中心とした供給力不足につながったと言われていた。
近年は、事業そのものは譲渡などによって経営陣が変わっても存続させる事例も増えている。ただ、東京商工リサーチは「金融機関は企業の将来性を見極める、 事業性評価重視の姿勢を打ち出しており、休廃業・解散はこれから本番を迎える可能性が出てきた」と分析している。
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