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国内初/バイオマスから水素/鹿島ら、北海道で実証事業20170125建設通信
家畜ふん尿由来のバイオマスガスを原料に水素を製造する国内初の実証事業が北海道鹿追町でスタートする。エア・ウォーター、鹿島、日鉄住金パイプライン&エンジニアリング、日本エアープロダクツの共同事業で、24日に製造供給施設「しかおい水素ファーム」が完成した=写真。水素の精製から製造、貯蔵、輸送、供給、利用までのサプライチェーンを最大5年間かけて検証する計画だ。
しかおい水素ファームは、家畜ふん尿のメタン発酵施設である鹿追町環境保全センターの敷地内に設置された。そこで製造した水素ガスは貯蓄用カードルで畜産農家や近隣施設にも運搬され、電気と温水を供給する。センター内に北海道初となる定置型水素ステーションを設置し、燃料電池自動車や燃料電池フォークリフトの燃料として利用される。
事業は環境省の推進する地域連携・低炭素水素技術実証事業に採択されており、寒冷地における低炭素水素の利用課題を明らかにするとともに、地産地消の水素エネルギー社会の実現につなげることが狙い。同日の開所式には吉田弘志鹿追町長を始め北海道庁からも職員が参列した。
事業者のエア・ウォーターは国内8カ所の圧縮水素製造拠点とオンサイト供給拠点を保有。 鹿島は1986年からメタン発酵バイオガス化技術の研究開発をスタートするほか、 関連施設を既に国内で10カ所以上建設した実績を持つ。事業を通じて地域自立型モデルの構築を経験することで、 地産地消型エネルギー社会の実現に取り組む方針だ。
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