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竹中工務店/BIMで設備維持管理/高効率化へ情報「見える化」20170125建設通信
竹中工務店は、アサヒファシリティズと連携してBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用し、建築設備の管理・運用に必要な情報を見える化する手法を構築した。視覚的に短時間で各設備の機能を確認でき、維持管理の効率化を実現する。2016年11月から同社東関東支店で効果の検証を実施。今後は随時、提案活動にも取り組んでいくほか、施工段階でも同様の手法で見える化し、合意形成や施工管理などに活用していく方針だ。
これまで建築設備の維持管理では、複数の図面を確認してバルブやスイッチなどの位置や影響範囲を把握する必要があった。特に巡回管理の場合は1つの拠点が複数の物件を管理していることもあり、各設備の位置や機能の確認に時間や手間がかかることが課題だった。
今回、東関東支店のBIMの竣工モデルを活用してメンテナンス時の間違い防止や緊急時の対応、機器の取扱い説明などに役立てるため、「配管系統」「バルブの影響範囲」「電源回路や照明の点滅区分」を見える化した。
バルブに影響範囲の属性を入力して見える化したことで、漏水時にどのバルブを閉めればよいかを即座に把握できる。照明には電源回路区分や点灯区分の属性を入力することで、メンテナンス時に切るブレーカーを正確に確認でき、ヒューマンエラーによる感電事故の防止などにつながる。
太陽光や地中熱などの複数の熱源運転パターンも各モードごとに見える化した。冷水や温水、休止中の機器や配管を分かりやすくし、誤作動防止などに活用している。現場の作業効率向上を目的として、IPadでのBIMモデルの活用にも取り組んでいる。
BIMモデルは、アサヒファシリティズが運用している設備機器の点検スケジュールや保守記録などのメンテナンス情報をインターネット経由で管理するシステム「AEGIS−M」と連携しており、管理履歴の確認も可能。従来のように履歴を管理するためBIMモデルに情報を入力する手間が省ける。
東関東支店の検証は、ことしの上期で意見を収集し、年内をめどに改善していく予定。維持管理も含めた建物のライフサイクル全体でBIMモデルを活用してグループの競争力強化につなげていく。
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