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汚濁防止対策/土運船 ワイヤで引寄せ/若築建設/シート使い隙間なし20170126建設通信
若築建設は、クラブ浚渫時の汚濁防止対策として、ワイヤロープを使い、作業場所を囲む汚濁防止枠と土運船との隙間をなくす装置を開発した。浚渫船に標準装備されているウインチを活用して土運船を引き寄せ、万全を期すためにクラブバケットの通り道にシートも敷く。東予港(愛媛県西条市)の中央地区岸壁築造工事に試験施工し、効果を確認済み。新門司港(北九州市)の浚渫工事にも採用が決まり、これを機に汚濁防止の技術提案として積極的に盛り込む方針だ。
クラブ浚渫では、浚渫土砂を浚渫船の側面に係留する土運船に積み込む際、クラブバケットに付着した土砂や濁水が水面に落ちてしまう課題があり、施工者は独自のアイデアを駆使しながら、汚濁防止枠と土運船の隙間を埋める対策を講じている。
浚渫船のウインチを使い、ワイヤロープで汚濁防止枠に土運船を引き寄せる同社のアイデアは業界初という。浚渫船と防止枠の幅が同じ場合は、土運船との隙間をほぼなくことができるが、幅が異なる場合は隙間が生じるため、その部分をシートで覆う。金子貴一技術部機械課長は「これにより完全に隙間をなくすことができる」と強調する。
四国地方整備局が発注した東予港の浚渫工事では、浚渫船が幅24m、防止枠が幅20mとなり、ワイヤロープで引き寄せても土運船との間に若干の隙間が生じたため、クラブバケットの通過位置にシートを敷き、周囲への汚濁を防いだ。土運船の安全通路を大きく塞ぐこともないため、係留作業などにも支障がないという。
九州地方整備局発注の新門司港浚渫工事では、ワイヤロープを使った汚濁防止が技術提案として認められた。クラブバケットから水面に落ちてしまう浚渫土砂は1%にも満たないものの、汚濁の拡散防止は施工者が競ってアイデアを提案しており、各社によって対策が異なっている。
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