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ドローンで構造物点検/100mの高橋脚にも対応/中日本高速道路グループ20170127建設通信
中日本高速道路会社グループは、高速道路の安全性向上に向けて、ドローンを活用した構造物の点検を、2017年度から試行運用する。同社グループ企業の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(新宿区)が開発を進めている構造物点検ドローン「SCIMUS」を活用。新東名高速道路に代表される高さ約100mの橋脚への対応など、用途に合わせて3タイプ構造物点検ドローンを実際に活用しながら改良を重ね、本格運用につなげていく。
【17年度から試行運用】
構造物点検ドローンは、GPS(全地球測位システム)利用による飛行が難しい橋梁の下部などに対応したもの。高解像度カメラを搭載したドローンにより、ひび割れなどの構造物の異常を効率的に発見し、記録するシステム。
床版といった舗装面の下を撮るタイプ「SCIMUS1」や、新東名などにある高さ100mに及ぶ高橋脚を撮影できる構造物点検ドローン「同2」、複雑な構造物の中に入って裏側を撮るやや小型タイプ「同3」の3種類を開発している。
高橋脚などの高速道路でも路肩を規制して、点検ドローンを飛ばす。遮音壁などによって橋梁の上からドローンを目視できない場所でも併用している俯瞰カメラを使い、モニターにドローンを映し出して操作できる。測距レーザーを搭載しているので、衝突を未然に回避できる。また、発電機から常に電気を供給する電源・通信ケーブルを用いた有線で操作するため、バッテリーが切れることもなく長時間安定して作業できるのが特徴。電波障害などによる制御不全などの心配もない。
現在、3タイプ各2セットを所有。点検個所に応じて使い分ける。試行運用の状況を見ながら設備を拡充し、維持管理技術を高めていく考えだ。
中日本高速道路会社は、約4400カ所の橋梁を始め、トンネル、道路付属物などの点検計画を策定し、18年度までの5年間で道路構造物などの点検を進めている。
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