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熊本地震復興連絡会議/不調・不落が増加/施工確保対策で情報共有20170214建設通信
熊本地震からの復旧・復興工事を円滑に進めるため、国と熊本県、県内市町村、建設業団体で情報共有する「熊本地震等復旧・復興工事情報連絡会議」の第2回会合が13日、熊本市内で開かれた=写真。災害査定が終わり、復旧工事の発注が本格化する中、各発注機関で不調・不落が増加している。会議では現状把握し、今後の発注計画や施工確保対策などの情報を共有した。
1月末現在の不調・不落の発生状況は、九州地方整備局が発注287件のうち17件となった。2016年7月から増加傾向にあり、11月にピークを迎えた。
熊本県は2141件のうち224件で発生した。不調が大半を占める。9月以降、月を追うごとに増加し1月は71件となった。業種別では土木が159件、建築が44件などとなり、金額別では予定価格300万円以上4000万円未満が148件の66%を占めた。市町村は431件で発生。10月から増加傾向となっている。金額別では予定価格1000万円未満が326件と76%を占める。
復旧・復興工事は、熊本県と県内市町村が全災害1万0329件のうち、契約件数が17.1%の1770件、工事完了が4.9%の507件になったと報告した。今後の発注計画では、九州地方整備局が16年度第4四半期に61件、熊本県が通常工事などを含め4828件(1738億9300万円)、県内市町村は1万3422件(1754億4800万円)とした。
資材や労務の需給価格動向は、専門工事業団体や建設業団体に聞き取り調査を実施し、砕石や再生砕石が「やや品不足」、異形棒鋼やH形鋼の価格が「やや上昇」など、労務は全職種で確保が「やや困難」とし、交通誘導員は「困難」とした。
こうした状況を踏まえ、円滑な施工確保対策として、九州地方整備局は県内の発注情報の一元化や、復興歩掛・復興係数の導入、営繕積算方式活用マニュアル(熊本被災地版)の作成・普及促進の取り組みなどを紹介した。熊本県も入札契約制度の改善や、施工確保対策の取り組みを紹介。県内市町村に対しては、合冊入札方式、余裕工期の設定、繰り越し制度の活用などを呼び掛けた。
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