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関電工/広がるドローン活用の場/架線施工や物資運搬も20170215建設通信
関電工がグループを挙げて、ドローンの多角的な活用に乗り出している。建設業界で取り組みが先行している点検・調査や工事進捗管理といった分野に加え、配電工事の施工や送電線工事の工具・物資運搬にも、ドローンを使い始めた。作業効率と安全性の向上に大きく寄与する技術として、今後も適用範囲を拡大させていく方針だ。
架空配電線や架空通信ケーブルの延線工事は、山あいの斜面での作業や河川をまたぐケースなど、厳しい施工環境下で実施されるものも少なくない。
例えば、山中の高い場所に設置した電柱に電線を新たに渡す場合、従来は地上から人力で延線ロープを引き登り、柱上に敷設していたが、膨大な労力と時間がかかっていた。ヘリコプターを使う方法もあるが、多大な費用を要し、低空での飛行リスクも高い。
関電工では、起点となる地上の電柱から直線距離50m、高低差20mにある山中の電柱に、電線を架ける工事にドローンを投入。ドローンに呼び線を掛けて飛ばし、山中の柱上で待つ作業員に受け渡す方法を取った。また、電柱間に河川が流れる通信ケーブル延線工事でも同じような手法を採用した。
いずれも本作業と言えるドローンの飛行時間は4分半ほどで、準備を含めたドローン関連作業は1時間程度で済んだという。
送電設備の建設工事と保守業務を手掛けるグループ会社のTLC(東京都北区)は、送電鉄塔設備の点検にドローンを活用することで、宙乗りできない細径電線や腐食の進行した電線などもきめ細かくチェックしている。労力の軽減を目的に、工事場所となる山岳部に工具や物資を運搬できる大型のドローンも配備した。緊急時の迅速な対応も可能にする。
関電工ではこのほか、メガソーラー発電所工事において、建設サイトの法面点検やタイムリーな工事進捗管理などに、ドローンを使った実績がある。今後も太陽光パネルや架橋配管の点検などに、活用シーンを広げていく考えだ。
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