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安藤ハザマ/仮締切なくダム設備更新/無人機、PCaで時間短縮20170216建設通信
安藤ハザマは、鹿野川ダム(愛媛県大洲市)で、水中作業を大幅に低減する無人機械「あざらし」とプレキャスト部材を活用し、国内で初めて仮締切を設置せずに選択取水設備を更新した。今後、計画されるダムのリニューアル事業で積極的に活用する考え。
「鹿野川ダム選択取水設備施設外新設工事」は、同ダム改造事業の一環で、既設の取水設備を撤去して新しい選択取水設備を構築する工事。工期は2013年1月から17年3月末まで。
通常であれば、既設の取水設備の周囲を仮締切で水を抜いてから作業するか、潜水士が水中で作業する工法が採用される。ただ、仮締切では時間やコストがかかるほか、潜水士による作業では、安全性の不安や、視認性の悪さによる品質確保と作業効率に課題があった。
今回、新しく構築するコンクリート構造物と既設堤体との密着性を高めるために既設堤体コンクリートを荒く削るチッピング作業について、同社と栗田鑿岩機が共同開発した無人水中チッピング機械「あざらし」を投入した。打撃でコンクリートを削るスパイキーハンマーに水中攪拌機を取り付けた機械で、陸上からクレーンを操作して作業できる。仮締切が不要なため、工程短縮・コスト削減につながるほか、水中作業がないため安全で、作業効率も人力の約3倍(試験施工時)となる。
選択取水設備の新設では、取水設備側壁の躯体を箱形の部材と鉄筋を陸上で一体化してプレキャスト化し、クレーンで水中に沈めて水中不分離性コンクリートを打設した。水中での型枠作業がなく、鉄筋組立作業も大幅に低減できた。
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