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日建連が試験法確立/短時間で手軽に評価/建物外装塗装の耐汚れ性能20170216建設通信
日本建設業連合会(中村満義会長)は、建物の外装に使う塗装材料の耐汚れ性能を短時間で手軽に評価できる「日建連式促進汚染試験方法」を確立した。塗装材料の耐汚れ性能は、各メーカーが独自の試験方法で自社製品を評価しているため、現状では性能の優劣を同一の土俵で評価しづらいが、新たな試験方法を使えば手軽に複数材料の比較が可能になる。日建連は確立した試験方法を統一的な「物差し」として、会員以外にも広く活用してもらうため、16日にホームページで内容を公表する。
試験方法の確立に当たっては、2012年7月に建築本部建築技術開発委員会技術研究部会材料施工専門部会の中に、会員16社で構成する「外装材の汚れ評価に関するワーキンググループ」を設置し、約4年半にわたって検討を重ねてきた。
日建連式試験方法は、塗装試験体の表面を暴露3カ月時と同じ水接触角になるように前処理した上で、疑似汚れのカーボンブラックを使った懸濁水をスプレーまたは刷毛で塗布する。その後、乾燥、洗浄を経て塗装面の色差などを測定した上で初期との明度差を算出することで汚れ具合を評価する。
5日程度の屋内試験だけで一般的に数カ月かかる暴露試験と同様の成果が得られるため、試験期間を大幅に短縮する。また、特別な試験装置を必要としないことから、試験にかかるコストも縮減することができる。
32種類の塗装材料を対象に国内10カ所で実施した屋外暴露試験と日建連式のデータを比較した結果、双方ともほぼ同じ傾向を示し、評価精度の有効性を確認している。
促進試験方法には、既に建材試験センター法や土木研究所法が提案されているが、高価な装置が必要なため活用件数が少なかったり、土木構造物とその付帯設備に使う材料を対象としているため、建築系の仕上げ材料の評価に適していないなどの課題があった。
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