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世紀東急工業と東急建設/IoTでアス合材管理/ダンプ位置、温度変化把握20170224建設通信

 世紀東急工業と東急建設は、IoT(モノのインターネット)技術を活用し、プラントから出荷されたアスファルト合材を運搬するダンプの位置情報と、工事現場に到着するまでの合材の温度変化をリアルタイムに把握できる管理システムを開発した。合材の品質管理のほか、現場到着時間を見越した効率的な施工に役立つ。このようなシステムは舗装業界初という。

 東急建設が開発した「建設機械ナビシステム」を基盤とし、舗装工事向けに温度測定機能を追加した。ダンプの荷台に取り付けたセンサーで合材温度を計測する。位置情報を取得するための装置は、シガーソケットに差し込むだけのため、さまざまな車両に適用できるのも大きな特長だ。

 共同開発した新管理システムは、運搬車の位置や合材温度、外気温などを1分間隔で測定し、得られた情報をウェブサーバーに記録する。施工管理や合材出荷の担当者はそれぞれ、タブレット端末やスマートフォン、パソコンから、運搬状況などを見ることができる。品質に関するエビデンスの保持やトレーサビリティーの実現、プラント・運搬車・施工現場間における連絡ミスの低減なども期待される。

 施工現場側は、合材の到着予想時間を踏まえたアスファルトフィニッシャーの施工速度調整などが可能になり、平坦性確保に寄与する連続施工がしやすくなる。合材の温度情報は、「電子黒板」のアプリケーションとも連動しており、現場での工事記録業務の手間が省ける。

 高精度の運行管理は、現場到着後のダンプの待ち時間解消につながり、施工性に影響する合材の温度低下を防げる。効率的な配車で製造部門の生産性も高まる。また、温度測定でダンプの荷台に上がる必要もなくなるため、転落などの危険性を排除できる。

 これまでに、プラントから遠距離の寒冷地工事を含め、高速道路会社や国土交通省の発注工事など4件に導入し、システムの有効性を確認した。比較的大規模な自社施工案件で、引き続き積極活用していく方針だ。

 いずれは、蓄積したビッグデータを分析することで、気温や距離などに応じた合材の運搬可能範囲の線引き、出荷温度、保温方法、中温化剤混合量などの最適化に生かす。安全側に働きがちな出荷温度を必要最低限に抑えられれば、製造部門のコスト低減も期待できそうだ。管理システムについては特許を出願中で、国交省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録も目指す。


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