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利根沼田テクノアカデミー/外国技能者に多能工化研修、帰国前に実施20170228建設工業

 外国人の技能者を活用して海外市場を開拓するための新たな取り組みが27日、群馬県沼田市で始まった。屋根工事の技能実習生として日本の現場に3年間従事した人材を対象に電気施工の知識を教え、母国で多能工として活躍してもらえるよう、6日間の研修を行う。屋根工事と太陽光発電、蓄電、ガス発電などを一体で施工できるようにし、東南アジアの旺盛な需要を取り込む事業展開を狙う。

 この取り組みを行うのは、沼田市の廃校を活用した民間主導の職人育成塾「利根沼田テクノアカデミー」(桑原敏彦校長)。同日、技能実習生として板金や瓦の施工を3年間学んだベトナムとインドネシアの計8人が参加する帰国前研修の開校式が現地で行われた。

 アカデミーでは、太陽光発電と蓄電に用いるリサイクル鉛バッテリー、太陽光が得られにくい雨季を想定したガス発電を組み合わせた「沼田オフグリッドモデル」を考案。外国人に低電圧の取り扱いを含めた基礎知識を座学で学ばせ、アカデミー参加各社が今後東南アジア各国で市場開拓する際に活躍してもらえるようにする。

 同モデルの展開を計画するのは、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ベトナムの4カ国。帰国前研修は年1回実施予定で、今後は水道設備や大工の研修生も対象にする。技能実習を終えて帰国後、母国で建設会社に就職できず、別の仕事に就いているような実態を改善したいという。

 技能実習生制度や、その後2〜3年の特別な在留資格を付与する外国人建設就労者受け入れ事業で国土交通省は現在、教育・訓練プログラムを検討中。帰国後の活躍も見据えた今回のアカデミーの取り組みは、入国前から入国後までの一気通貫で外国人材を育成するモデルになると期待を寄せている。中堅・中小建設業の海外進出を後押しする側面からも、「母国に帰った人材が活躍できる受け皿を用意するのは有効」(宮坂祐介土地・建設産業局国際課長)と評価する。

 開校式で桑原校長は、「日本での訓練の集大成にしてほしい」と実習生を激励。アカデミー理事の青柳剛群馬県建設業協会会長は「母国に帰った後も、ものづくりの現場で日本式の技能を生かして活躍してほしい」と述べた。横山公一沼田市長、国交省から中林大典専門工事業・建設関連業振興室長、太田喜久建設産業海外ビジネス推進室長も出席した。


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