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国交省/専門工事会社評価にキャリアアップシステム応用/抱える技能者で判断可能に20170308建設工業

 国土交通省は、今秋の運用開始を目指す建設キャリアアップシステムを活用して、専門工事業者の施工力を客観的に評価する仕組みを検討する。同システムでは、技能者本人に交付するカードを技能のレベルに応じて色分けすることを想定。企業の施工力を、どのレベルの技能者をどれだけ抱えているかによって評価することになる。高い評価を得られた企業の受注機会が拡大することになりそうだ。

 建設キャリアアップシステムは、個々の技能者の現場での就労実績や保有資格などを業界統一ルールで登録・蓄積。経験と技能に応じた処遇の普及につなげる。運営主体となる建設業振興基金(内田俊一理事長)がシステム開発を行い、今秋に運用を開始。1年で約100万人、5年で全技能者のデータ登録を目指す。

 各専門工事会社が自社で抱える技能者の技能や仕事の実績をベースに企業の施工力を客観的に評価することも可能になる。システム開発での必要事項を示す要件定義書では、個々の技能者の評価点数が専門工事業者を評価する上での基礎資料となる仕組みを実装することが明記されている。

 具体的には、現場の施工体系で技能者の就労結果に基づき所属企業に評価ポイントを付与。2次、3次と続く下請事業者のポイントを上位企業に加算するなど、施工体系全体で評価ポイントを与えることも想定している。

 システムでは、最上位に位置付けられる登録基幹技能者にゴールドカードを発行。以下、評価基準に基づく能力に応じて段階的に色分けされたカードを発行する。所属企業に付与されるポイントは、色分けしたカードに応じた資格やレベルによって格差を付けることも考えられる。

 国交省では、業界統一ルールで技能者一人一人の情報を登録・蓄積するシステムを利用することで、客観性の高い専門工事業者の評価が行える具体的な仕組みを検討していく予定。発注者や元請のゼネコンが評価結果を用い、高い評価を得られた専門工事業者に施工を依頼するようになれば、専門工事各社のメリットが拡大し、結果として技能者の処遇アップにつながることが期待される。

 振興基金は現在、登録基幹技能者を対象に、システムへの先行登録のための特別講習を実施している。


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