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仙台市/さくら野仙台店閉店、跡地の有効利用を支援へ/奥山恵美子市長が方針表明20170316建設工業

 JR仙台駅前の「さくら野百貨店仙台店」(仙台市青葉区)が2月下旬に経営破綻したことを受け、民間事業者らによる跡地利活用の検討が今後本格化しそうだ。奥山恵美子仙台市長は14日の定例記者会見で、担当部局が跡地再整備の情報収集に動き出したことを説明。市の玄関口とも言える一等地が有効に活用されるよう、民間事業者の取り組みを後押しする意向を明言した。市の担当者は「(市が都市再生特区を初めて採用し07年に完成した)仙台ファーストタワーのように特区の活用による再整備も考えられる」としている。

 同店舗はエマルシェ(仙台市)が運営していたが、2月27日に同社が自己破産手続きを開始することが決まり、一部のテナントを除き閉店した。現施設は三菱UFJ信託銀行ら7者が所有している。

 店舗とその周辺の土地では、過去に複数回、再開発計画が浮上しては消えた。約10年前には東急不動産らが一帯の再整備を目指したが、事業採算性などを理由に白紙撤回した経緯がある。

 仙台駅では15年12月、地下鉄東西線が開業するのに合わせ駅の東西自由通路を拡幅するとともに、駅構内を大幅にリニューアルした。西口ではバスプールの再編が進められ、今年6月には東口に新たな宿泊施設「ホテルメトロポリタン仙台イースト」が開業するなど、駅舎と駅前周辺の再整備が活発になっている。

 こうした動きの中、駅西口の真正面に位置するさくら野百貨店が倒産。店舗の跡地一帯で、長年の懸案だった再開発事業が再び浮上する可能性が出てきた。

 同駅西口周辺の開発計画では、専門家を派遣して住民主体のまちづくりを手助けする仙台市の「まちづくり支援専門家派遣制度」に基づき、久米設計が12年度から数年間、まちづくりを検討した経緯もある。

 会見で奥山市長は「残された土地と建物は駅を出て最初に目にする仙台の第一印象を決める場所だ」と指摘。慎重に推移を見守るとともに、事業が順調に運ぶよう、民間の取り組みを後押しする意向を強調した。その上で、JR仙台駅の自由通路整備が完成し、駅東口の再整備事業も進む中、さくら野跡地付近を含む中央地区の開発について「本気で考える時期にきている」と見解を語った。

 同百貨店仙台店は1946年に丸光デパートとして営業を開始。約70年にわたり仙台駅前の一等地に建つ仙台の「顔」として市民らに親しまれてきた。


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