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**ニッコン e-建設経営通信 【第170号】**
■ Question
当社は地場ゼネコンとして土木・建築業を営んでいますが、ここ数年の受注低減で大幅な経営の見直しを迫られています。会社の成績は決算書に表れるわけですが、決算書を見てどのような経営改善の方向を考える必要があるのでしょうか?
■ Answer
自社の損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)の次の点に着目してください。
1)P/Lの粗利益を見てください。そこそこの粗利益があるにもかかわらず経常利益がほとんど出ていないという場合は、「仕事の仕方」に問題があるのです。例えば、形ばかりの予実管理の仕組はあっても、ほとんど原価管理に活かされていないといった現象です。このような場合は業務改善の方向性がポイントになります。
2)粗利益、営業利益ともに出ている。それにもかかわらず経常利益が少ない。はなはだしい場合は赤字になっている。
⇒このような場合は、「営業外収益・費用」をチェックしてください。もしも異常に支払利息が多い場合は、自社経営資源の在り方に問題が考えられます。例えば、建設用地として借入金で仕入れている土地が、ほとんど経営に活かされていないといった現象です。このような場合、2つの改善方向が考えられます。そのひとつは、十分に活用されていない経営資源を活かす事業展開はないかということです。
⇒一般的にいわれる新規事業展開等の事業再構築です。
また3つ目の改善方向は次の3)です。
3)前に見ました2)のような場合は、B/Sに掲げられている自己資本が実際より過大になっている心配があります。そこで、日々の資金繰りも含めて抜本的な財務改善をどのように進めるかの方向を考える必要があります。
おおよそ、大きく以上の3つが考えられますが、経営上の問題が表面化する前に、自社の経営診断を自己チェックすることが大切です。
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