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総合評価検討委が再開 高度技術提案型を具体化 国交省20051213建設通信
国土交通省は12日、「公共工事における総合評価方式活用検討委員会」(委員長・小澤一雅東大大学院工学系研究科教授)を再開した。『直轄工事における品質確保促進ガイドライン』で示した高度技術提案型総合評価方式を具体化するのがねらい。具体化に向けた論点として「高度技術提案型の適用条件」「技術対話の方法」「予定価格の作成方法」――を提案した。次回会合は2006年2月下旬を予定し、高度技術提案型総合評価方式の手引きをまとめる。
高度技術提案型は、新技術など一般化されていない高度技術を適用するため、標準積算などによる積み上げが適用できず、入札参加者から提出された見積もりで予定価格を作成する。国交省は、その適用条件として、(1)通常の構造・工法では工期などの制約条件を満足した工事が実施できない場合(2)想定される有力な工法や構造型式が複数存在するため、発注者としてあらかじめ一つの構造・工法に絞り込むことが適切でない場合(3)標準案を作成するが、工事目的物の変更を含むより幅広い技術提案を求めることで、高度な技術を活用することが可能となり効果が期待できる場合(4)工事目的物の変更は認めないが高度な施工技術の活用や施工方法の工夫で、社会的便益の向上が期待できる場合――の4つを示した。
高度技術提案型では、提出された技術提案内容と見積価格について、発注者と入札参加者の間で技術的な対話を実施する。
国交省は、その範囲を技術提案に関係する施工計画とし、それ以外の部分については、原則として対話しないことを提示。ただ、デザインビルド(設計・施工一括発注方式)の場合は、工事全体の成立性が技術提案にかかわってくるため、全体の施工計画を対象とすることを付け加えた。
対話に当たっては、発注者が技術提案の不備やオーバースペック、官積算とのかい離などを指摘。他者の技術提案、参加者数などの情報は一切提示しない。
注目される予定価格の作成方法については、「再提出された技術提案の中で最も優れた(評価値が高い)技術提案の見積価格を予定価格とする方法」「最も技術点が高い提案の見積価格を予定価格とする方法」の2パターンを想定。評価値の高い技術提案の見積価格を予定価格とする場合の方が、バリュー・フォー・マネーの考え方にのっとり最適案を採用することから、予定価格を設定するベースの技術提案として望ましいとの見解を示している。
委員会では、「より技術力を重視した入札・契約方式の導入」も議論する方針で、ガイドラインで例示した、企業を絞り込んだ上で高度な技術提案を求める「二段階選抜方式」、海外で適用されている技術提案と価格封筒を別に分ける「二封筒方式」などを参考に導入の可能性や具体的な手続きなどを検討する。
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