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公共投資削減に懸念 予算案で梅田日建連会長20051222建設通信
日本建設業団体連合会の梅田貞夫会長は21日、2006年度予算財務省原案で「4.4%削減(公共事業関係費)されたが、このままの状況が続けば、日本は国際競争力が劣るだけでなく(後世への)維持更新費用が増えてしまう」と強い懸念を示した。同日開かれた日建連、建築業協会の理事会後の会見で述べた。
社会資本整備を国際競争力のカギと位置付ける欧米諸国や、東アジア圏域で急速な経済成長を遂げるアジア各国との国際競争に負けかねないことと、既存インフラを有効的に長く使用するために必要なメンテナンス費用を今投資しなければ、将来の負担増につながりかねない可能性が背景にある。
建築業協会の野村哲也会長も、「日建連・土工協が行った欧米調査でも、公共投資を抑制した結果大きな問題を引き起こした例も出ており、社会資本整備の在り方を国際競争力の視点で考える必要がある」とした。
また、梅田日建連会長はことし一年と来年の展望について、「ことしは公共工事品質確保促進法(品確法)が成立、運用を始めたことが大きな成果」とし、「来年は運用の成果を図る年になる」と品確法の全面的運用に期待感を示した。
一方で、来年1月4日から施行される改正独禁法について、「われわれにとって大きな関心事」と位置付けた上で、「これ(改正独禁法施行)によって入札契約制度を変える必要が出てくる」との考えを明らかにした。
改正独禁法に関連して現行の入札契約制度の具体的問題については、「個人的見解で団体としてオーソライズされていない」とし明言を避けた。
ただ、国直轄、地方自治体工事で広く普及しているJV制度で、地域によっては大手ゼネコンと地場ゼネコンとのJV結成について課題を指摘する声が大手ゼネコンを中心に急速に広まっていることから、JV制度の在り方が問題の一つとしてありそうだ。
改正独禁法に関連する現行入札契約制度の問題については今後、国土交通省内で議論が進んでいる入札契約制度の在り方や、総合評価方式の議論に反映させていくほか、「日建連としては常任理事会でも問題を議論することも必要」(梅田会長)と問題の内容に応じて対応していく見込み。
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