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米軍施設も落札率95パーセント 談合で捜索のゼネコン受注20060202読売
防衛施設庁が発注した在日米軍の岩国飛行場(山口県)移設関連工事で、ゼネコンなど業者間の談合が行われていたことが、関係者の話で分かった。
空調設備工事の談合事件を巡り、競売入札妨害(談合)容疑で捜索を受けた鹿島や大成建設などがいずれも、95%を超える高い落札率(予定価格に占める落札額の割合)で受注していた。この移設工事は総事業費が約2400億円に上る、同庁の一大プロジェクト。東京地検特捜部は官製談合の可能性があると見て、入札の経緯に関心を寄せている。
在日米軍の岩国飛行場移設関連工事は、現在の滑走路を、沖合に1000メートル移すもので、総事業費約2400億円、工期13年の大規模工事。1996年度から工事が始まっている。工事は約213ヘクタールを3地区に分け、埋め立てや地盤改良を行ったうえで、約2400メートルの滑走路をはじめ、管理棟、火薬庫、港湾施設などを建設する。これまでに、南地区86ヘクタールの埋め立てが完了したほか、護岸工事、防波堤工事、地盤改良工事などで、計約1852億円の工事が発注された。
ゼネコンや海洋土木各社のうち、少なくとも、鹿島、大成建設、大林組(港区)、清水建設(同)、五洋建設(文京区)、東亜建設工業(千代田区)が、先月31日と今月1日に特捜部の捜索を受けているが、これら6社はいずれもこの移設工事にかかわっていた。
2004年度には、10億円以上の大型工事が四つあり、このうち、中央地区の地盤改良工事を鹿島などの共同企業体(JV)が約35億円で、同地区の埋め立て工事を大林組などのJVが約27億円で受注しているほか、港湾施設の土木工事と追加土木工事計2件を大成建設などのJVが計約16億円で受注していた。また、清水建設、五洋建設、東亜建設工業もそれぞれJVを組み、入札に参加していた。
落札率はいずれも約95%〜約97%と高率。市民オンブズマンなどは「落札率が95%を超える入札は、一般的に、談合が強く疑われる」としている。
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