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05年度内に入札審議委を設置 続行・取消 判断 国交省20060215建設通信
国土交通省は、談合の疑いのある案件の審議や入札結果の事後的・統計的分析に取り組む「公正入札審議委員会」(仮称)を2005年度内に本省に設置、06年度から具体的な案件の審議を始める。委員会で審議対象となった案件は、入札が保留され、各整備局は入札続行または取り消しの委員会判断を踏まえて疑義案件への対応を決める。整備局が入札の続行を決めた場合は、入札参加企業にコンプライアンス委員会の決定などに基づく誓約書の提出を求め、責任のある対応を徹底する。
外部の有識者で構成する同委員会の設置は、直轄工事での鋼橋上部工事の大規模な談合事件を受け、国交省が05年7月に打ち出した再発防止策に盛り込まれた、「本省における調査・監督の強化」の一環。これまで地方整備局で扱っていた外部からの談合情報などによる談合疑義案件を本省で審議することで客観性を高めるとともに、入札結果の分析を通した全体的な傾向を把握する。
公正入札審議委員会のおもな役割は、▽談合疑義案件の審議▽入札結果の事後的・統計的分析――など。
疑義案件の審議は、外部からの談合情報や工事費内訳書の点検などによる談合の疑義案件について、地方整備局での調査に加えて本省でも審議し、その間の入札を保留する。
委員会は疑義案件に対し、入札続行か入札取り消しの判断をした上で、各整備局に審議結果を伝える。各整備局は、委員会の審議結果を踏まえ、疑義案件への対応を決める。
入札続行を決めた場合、整備局は入札参加者に対し、企業内に設けられるコンプライアンス委員会に諮った上での誓約書提出を義務付ける。疑義案件に対する誓約書の提出は現在、各地方整備局で実施しているが、コンプライアンス委員会など、企業側の「責任ある意思決定」が行われるようなしくみを取り入れるのは初めて。
国交省によると、談合情報、工事費内訳書の点検などによる談合の疑義案件は04年度実績で160件あるが、「すべての案件を公正入札審議委員会で扱うかどうかは現時点で未定」(官房地方課)としている。
一方、入札結果の事後的・統計的分析は、地方整備局単位では十分な分析が困難と考えられる一般土木A、Bランク、鋼橋上部、PCなどの大規模工事の入札結果について分析し、全体的な傾向を把握した上で、再発防止などに役立てる。
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