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日照時間の少ない県でも年間光熱費が3万円以下に 日経ホームビルダー
シェルター(山形市)はこのほど、2003年に山形市の丘陵地帯で同社が建築した省エネ住宅について、研究機関に依頼して光熱費などをモニタリングした結果を公表した。
太陽光発電による売電を有効利用した結果、2005年1年間の光熱費は約2万7千円と、3万円以下におさまったという。
同社が気象庁年報を基にまとめた資料によると、山形県の年間日照時間は全国ワースト3位で、1538時間。太平洋側の雪が少ない地域、例えば静岡県に比べると、約40%も少ない。同社では、「そうした地域でも省エネ住宅は実現可能」と結論付けた。
今回のモニタリング結果から光熱費の推移を見ると、1月から4月までと、10月から12月の合計6カ月は電気代を支払っている。だが夏場を中心とした残りの6カ月は、売電による受け取り金額が発生する。年間を通じた合計では、使用電気代11万5,768円、売電による受取金は8万8,437円となり、年間支払い総額は2万7,331円に抑えられた。同社では、「一般的な木造住宅に比べて年間光熱費は約40万円安くなった」と試算している。
この省エネ住宅は「KES ZERO」と名付けられており、文字通り“ゼロエネルギー住宅”を目指したものだ。熱損失係数Q値が1.06W/m2Kという高気密・高断熱住宅に、最大出力4kWの太陽光発電パネルや、320キロリットルの容量がある太陽熱・深夜電力温水器を組み合わせて、オール電化住宅とした。
延べ床面積183.9m2の2階建てで、建築費用は約5200万円。同社が03年7月に完成させ、04年11月まで展示場として用いた後、12月にエンドユーザーに売却した。その後、東北大学に依頼して05年1年間の消費電力をモニタリングした。
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