|
土工協入契制度検討会議が初会合 葉山会長 JV・事前協力が問題20060315建設通信
日本土木工業協会(葉山莞児会長)は13日、「透明ある入札・契約制度に向けた検討会議(議長・葉山莞児会長)」の初会合を開き、有識者と意見交換した。会合後、葉山会長は「次回会合には現行入札契約制度に対する土工協としての問題点を提示したい」と話した。提言のまとめ役である山本卓朗副会長は、「今後、有識者とは相当時間をかけないと(提言まとめは)難しい」としており、次回以降の議論はさらに白熱しそうだ。
検討会議は、土工協が他の大手建設業団体と共同して打ち出した、「コンプライアンス(法令順守)徹底を成し遂げ、旧来からのしきたりと決別し、新しいビジネスモデル構築」(葉山会長)のために、問題となる現行入札契約制度の抜本的改善提言を目的に発足した。
初会合でも、官製を含む入札談合なども念頭にしきたりからの決別を前提にした改革提言をすることを、あらためて有識者と確認した。
次回会合で土工協が提示する現行制度上の問題点について葉山会長は、個人的見解とした上で「随意契約、JV制度、(設計・コンサルタントへの)事前協力」の3点を挙げた。
随意契約は、単年度予算主義に基づいて継続工事でも新たに入札することが、形式的競争入札になっているとの問題指摘は公正取引委員会研究会報告書や日本経団連などからも受けていた。
また、事前協力については、無償の人員派遣などを含め設計段階での支援が現実に存在することが、コンプライアンス徹底方針の視点で問題とされていた。
ただ、葉山会長が指摘した問題点は、特定JV制度も含め、「非常に難しい問題で発注者にとっても対応に苦慮する課題」(業界関係者)であることも事実だ。
中でも事前協力は、「異業種JVとして設計・コンサルと施工者がJVを結成できれば済む問題ではない」(大手ゼネコン役員)。
「設計・施工分離が原則で制度上難しい」ほか、「異業種JVを組むくらいならゼネコンが単体で応札する」などさまざまな声がある。
さらに特定JV問題は、「元請けと下請けとの関係を含め幅広い議論が必要」と新年度以降の議論と位置付ける国土交通省と、「今の特定JV制度には何の意味がない」(大手ゼネコン役員)との大手企業を中心とする主張には今のところ大きな隔たりがある。
葉山会長は、「難しいから(提言を)やめようという時代ではない。難しくても、(国交省との意見交換会に)提示していきたい」と抜本提言へ強い意欲を見せている。
|