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歴史的街並みの2割が存亡の危機 意識変化やコスト負担足かせ 国交省調べ20060406建設工業
歴史的街並みなどの2割が徐々に失われつつある−。歴史的建造物や文化的資産のある地方自治体を対象に国土交通省がアンケートを実施したところ、古い街並みなどが「おおむね現状維持されている」とする回答が51・7%ある一方、20%が「時間とともにだんだん失われている」と認識していることが分かった。維持管理の困難さや、所有者の意識の希薄さ、相続・廃業による影響などが主な原因で、歴史的都市の魅力に対する世代間ギャップがあると指摘する意見もあった。『景観』が街づくりのキーワードとして定着したとはいえ、古くからの街並みを残すことが容易ではない様子がうかがえる。
アンケートでは、「街並み保存に住民理解は得られても、ほかの地区の資金が入ってきた場合には理解が得られない」「重要景観建築物の指定は、企業にメリットが無く、同意を得るのが困難」「城下町時代の街路は狭あいであるため、文化財以外の歴史的建造物は壁面後退を余儀なくされ、壁面線が合わず景観の調和の維持が困難」「バブル崩壊以降、廃業した建築物もあるが、財政の問題もあり放置せざるをえない」などの意見が出された。歴史的・文化的資産を生かした街づくりを進める上での問題点については、屋外広告物や近接する高層建築物・工作物への対応、太陽光発電装置と街並みとの調和などが指摘された。
この調査は、伝統的建造物群保存地区の指定を受けた建築物などがある地方自治体から65市町を抽出して2〜3月実施した。
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