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監理技術者を増員 国交省が安値応札で追加対策検討20060406建設通信
国土交通省は、大規模工事で過度な安値応札が頻発していることを受け、低価格受注に対する追加対策を検討している。検討の過程で浮上しているのは、監理技術者の増員と施工体制確保の一層の徹底など。監理技術者の増員については、現行の該当要件を拡大し、要件の一つである、「過去2年間の工事成績評定で65点未満を通知された企業」の評定点数のかさ上げなども含めて検討を進めている。一方、施工体制の確保に向けては、下請けへの適正な支払い確認や立ち入り調査の強化などを検討している。履行保証割合の引き上げについては見送る方針だ。同省は低入札対策を4月中にまとめ、各整備局に通知する予定だ。
低価格受注に対する追加対策は、基本的に03年2月に通達した「品質の確保等を図るための著しい低価格による受注への対応」に盛り込まれた施策の強化、徹底をベースに検討を進めている。
同通達では、低価格受注者に対する監督技術者と同等の技術者の増員、施工体制や技術者の専任制についての点検、下請業者への適正な支払い確認、工事コスト調査の徹底などが打ち出された。通達と同時に、低入札価格調査制度対象案件に対する履行保証割合を、1割から3割に引き上げる措置も取っている。
監督技術者の増員については、過去2年間に竣工した工事で、工事成績評定が65点未満のものがあったり、品質・安全管理面で書面による警告、注意を受けた企業など、一定の要件に該当する場合、監理技術者と同等の要件を満たす技術者を1人現場に配置することになっている。
今回の追加対策では、監理技術者の増員については、要件の一つである工事成績評定点数の引き上げなども含めた検討を進めており、現行の65点未満を70点台にすることなども検討材料として挙がっている。
検討の過程では、技術者の増員を低入札価格調査対象のすべてに適用することに対し、「現実的でない」など慎重な対応を求める意見もあることから、追加対策は適用要件の見直しにとどまる見通しだ。
一方、下請業者への適正な支払い確認など、低入札価格調査制度対象案件に対する元下関係につについての調査では、引き続き代金支払いの調査などを強化するとともに、立ち入り調査を徹底する。
工事コストの調査については、実態と官積算の乖離(かいり)や低価格で施工が可能な理由など、コスト構造の詳細な把握を徹底し、低価格受注による下請けなどへの不当なしわ寄せを是正する。
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