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地下工事の影響でJR山手線のレールが隆起20060425日経コンストラクション
東京都新宿区のJR山手線と埼京線の高田馬場駅付近で4月24日,レールの隆起が発生。山手線などが5時間以上にわたって運休した。4本の線路が約25mにわたって最大で6.6cm盛り上がった。
線路下のアンダーパスを拡幅するために進めていたトンネル工事が原因とみられる。線路の敷石の下に厚さ65〜90cmの盛り土があり,その下でトンネルを掘削していた。施工者は鉄建と西武建設の共同企業体(JV)。
トンネル工事には,JR東日本と鉄建が共同で開発した「HEP&JES工法」を採用していた。同工法は,土留め用の角形鋼管を本体構造物に利用するもの。高さ85cm,幅約1.1mの断面を持つ角形鋼管を連結し,鋼管内部にコンクリートを充てんしてボックスカルバートの躯体とする。
隆起が起きたのは,「調整エレメント」と呼ぶ部分にコンクリートを充てんしていたとき。調整エレメントは,決まった大きさの「一般部エレメント」を連結していった後に生じる半端な部分を調整するもの。一般部エレメント同士に挟まれた個所の上下に鋼板を当てて,内部に箱形の鉄筋を設置。上下の鋼板と左右の一般部エレメントで囲まれた部分にコンクリートを充てんする。
線路が隆起した原因として,充てんしていたコンクリートが調整エレメントのすき間からあふれ出した恐れが指摘されている。4月25日時点で,JR東日本は「コンクリートがあふれ出していたかどうかは不明だ」(広報部)としている。
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