|
建築設計者の4人に1人が発注者から過度の圧力を経験20060607日経アーキテクチュア
日本建築士会連合会は5月29日、建築設計者の4人に1人が発注者から過度なコストダウンなどの要求を受けた経験があるとするアンケート結果を発表した。日経アーキテクチュアが昨年12月に実施した調査でも、4人に1人が脱法行為を犯すほど強い圧力を受けたことがあると回答しており、両調査から建築実務者の厳しい立場が浮き彫りになった。
連合会のアンケート調査で、この3年間に発注者から過度のコストダウンや品質の低減などの要求の経験があると回答したのは、全体の26.3%だった。要求内容の内訳は「工事コストの削減」(33.7%)と「設計コストの削減」(29.5%)など。二つの回答をあわせると、63.2%がコストダウン要求だった。
発注者の要求への主な対応策として最も多かったのは、「性能を確保したうえで、できる限りのVE提案を行う」で42.0%。次いで、「企業や個人の基準を持ち、それを超える要求には応じない」が21.8%だった。
要求した発注者別に見ると、「民間企業(建築主)」が46.3%と最も多く、「官庁」(18.8%)、「施工会社)(12.5%)、「デベロッパー」(6.3%)、「官庁外郭団体など」(4.4%)と続く。
アンケートは各都道府県の建築士会に20部ずつ(計940部)を送付して、建築設計事務所の責任者に配布、400部の有効回答を得た(回収率42.5%)。
なお、日経アーキテクチュアが昨年12月、読者を対象に実施したアンケート調査では、「法令に違反しても構わない旨の指示を、関係者から受けたことがある」との回答は26.3%で、「コストダウンの要請などで、脱法行為を犯してしまうほどの強いプレッシャーを感じたことがある」との回答は12.7%だった。
|