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関係衆参議員らに要望 建築士法の問題点 改正提示 JIA緊急提言20060629建設通信
日本建築家協会(JIA、仙田満会長)は、「建築士法改正へ向けて日本建築家協会からの緊急提言」をまとめた。統括、構造、設備設計の資格創設など、これまでの考え方を改めて整理し、衆参の国土交通委員会委員らに、郵送か直接出向いて説明する。JIAの支部、地域会からも関係する衆参両院議員に働きかける考えだ。
緊急提言は、はじめに現行建築士法の問題点として「戦災復興のために建築技術者を急ぎ世に送ることを主眼とした法律」「建築家、技術者の役割がまったく不明確」「有資格者の建築士が多すぎる」など6項目を提示し、半世紀を経て見直しが必要になっている点を指摘している。
そのうえで建築士法などの改正を提言した。
提言は、(1)構造技術者、設備技術者の専門資格を創設すべき(2)統括する建築士の資格を認定すべき(3)建築士、技術者登録を更新性にすべき(4)設計・監理業務と施工業務は独立性を守るべき――の4項目。
構造と設備の専門資格を切り分けて、構造技術者、設備技術者としての専門資格を法制化する必要があるとした。その上で専門分野の業務の役割を明確にし、業務権限を与え責任を取れるようにすることを求めた。
統括する建築士は、現行建築士の中から、構造、設備の一定の設計経験と知見を持ち、指導能力を備えた建築士を法的に認定すべきとしている。
これらに加えて、関係の深い事項も検討を促している。
発注者責任を明確にすることを第一に、▽賠償責任保険制度の整備・充実▽金融機関を参入させた消費者保護の社会システムの整備▽宅地建物取引業法に設計者の記名を義務付ける事項の組み入れ▽確認審査について単体規定を民間に、集団規定を自治体に委ねること▽設計入札をやめること――を追加している。
JIAの支部、地域会を取り込んで全国的に要望活動を展開することで、国土交通省に対する要望と合わせて実効性を上げる考えだ。
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