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全国の協組に電子商取引要請 ゼネコン 商社にも取引申入れ 全生連20060907建設通信
全国生コンクリート協同組合連合会は、全国12地区の協同組合に生コンEC(電子商取引)システムを始めるよう要請した。すでに4協組がゼネコンとの電子取引をできる状態で、1、2年後に10−15協組、最終的に全協組のほぼ半数となる150協組での取引開始をめざす。あわせて、大手ゼネコンのほか、中堅、地場ゼネコンや商社・販売店・卸協同組合など、取引先の拡大に向けた取り組みも進める。地場ゼネコンについては、まずキャンペーン地区を選定して協組とゼネコン双方のECシステム活用を加速させる考えだ。
生コンECシステムは、生コン売買に特化したもので、電話や書類による交渉を減らし、コストを低減する。2005年8月から1年間、「えひめ中予生コン協同組合」と鹿島が直接取引きした実績がある。建設業向けEDI(電子データ交換)ツール「CI−NET・LiteS」のバージョン2.1に準拠し、発注者による購買見積り依頼や確定注文、受注者による見積り回答や注文請け書、出来高報告、請求までを処理する。
生コン売買に特化しているため、ほかの電子商取引の汎用ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)に比べて操作性や利便性が高い。
現在、4協組が取引可能な状態にあり、鹿島、大林組、熊谷組、穴吹工務店と取引を始める予定だ。竹中工務店や戸田建設にも同システムでの取引を申し入れている。
ことし6月に全生連が協同組合を対象に実施した電子商取引についてのアンケートによると、取引先ごとの契約件数の比率が、大手ゼネコンは全体のわずか1%だったのに対し、地元建設会社は43%、商社・販売店は25%、卸協同組合が17%を占めていることがわかった。
出荷量は少ないものの、地場ゼネコンとの取引が普及のカギとなるため、全生連は地区を決めてキャンペーンを始める考えだ。現在、新潟と長野が候補に挙がっている。
また、三菱商事建材や住商セメントなどの商社に対しても取り引き開始を申し入れている。全生連は、ゼネコンからの見積り依頼、協同組合からの見積り回答を手間をかけずにそれぞれに届ける「引き渡しツール」を開発、9月中に実用化する。このツールを呼び水に、商社に対しても取引開始を呼びかける考えだ。
一方、アンケートでECシステムを利用したいと答え、電子商取引が可能なゼネコンと取引がある全国12地区の協同組合に対して取引開始を要請するなど、供給側の普及拡大も進める。
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