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旭化成ホームズ メディカルと連携強化 透析医療施設の受注拡大 20060113FujiSankei Business i.
住宅大手の旭化成ホームズは、同じ旭化成グループで、人工腎臓事業を展開する旭化成メディカルとの連携を強化し、透析医療施設の受注拡大を目指す。高齢化社会の進展に伴い需要の拡大が見込めると判断、二〇〇七年春までに同施設を核にした新たなビジネスモデルを構築する考えだ。
旭化成メディカルの人工腎臓の納入先はきちんと管理されており、旭化成ホームズはその情報に基づき透析医療施設の受注活動を展開していく考えだ。
全国の透析人口は二〇〇三年で二十三万七千人。高齢化社会の進展にともない、今後は毎年一万人ずつ増えていくとみられている。これにつれて施設の需要も拡大することから、両社は連携をさらに深め、受注増につなげていく。
このため旭化成ホームズは、新たな事業モデルの構築に取り組み始めた。建築に要する資金調達から病院運営までを一つのパッケージにして、顧客に提案する仕組みだ。同社は子会社を通じ、一般向け住宅「へーベルハウス」の顧客に対して証券化手法による長期固定ローンを提供するなど高度な金融ノウハウを持っており、〇七年春までに新モデルの確立を目指す。
これと並行する形で、長期的な課題として掲げるのが、「街の再生にかかわっていくこと」(旭化成ホームズの岡本利明社長)。東京の多摩ニュータウンなど大規模な住宅開発地域では今後、住民間のコミュニティー促進を意識した建て替えなどが進むとみられる。透析医療施設が核になり、一般の住宅が周囲を取り囲むような地域再生法も一つの手段となりそうで、岡本社長は「どういった貢献をできるか、調査を積極的に進めたい」としている。
国土交通省がまとめた〇五年一−十月の新設住宅着工戸数は、旺盛なマンション需要に支えられ前年同期比3・6%増の百二万七千二百四戸と好調に推移している。しかし、持ち家は5・8%減の二十九万六千九百十四戸と落ち込んだ。人口が減少に転じていることから、今後、持ち家の着工戸数が再び大きく伸びる可能性は低く、新たな需要喚起策が不可欠となる。
こうした状況から、グループ力を最大限に生かして、医療施設をターゲットにする旭化成ホームズの事業戦略は、競争が激化する住宅業界のなかで新たなビジネス展開として注目を集めそうだ。
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【会社概要】旭化成メディカル
旭化成グループの医薬品、医療機器メーカー、旭化成ファーマの全額出資子会社。本社は東京都千代田区、従業員は約1700人。大分工場(大分市)の人工腎臓の年産能力は約1800万本で、国内で約30%のシェアを握るトップ企業。
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