|
RC壁増設平米当たり2千円 物価調査会が文教施設の耐震改修分析20060123建設通信
建設物価調査会は20日、2002−04年度までに施工された文教施設耐震改修工事(非木造建築)の内容や契約価格を分析した研究結果を発表した。工法はRC壁増設と鉄骨ブレースを併用したものが全体の21.3%を占め、耐震補強工事費はRC壁増設が1m2当たり2000円未満、鉄骨ブレース設置が1m2当たり1000−5000円だった。
収集データの傾向は、1970年代に建設された事例が61.5%と最も多く、規模はRC造3−4階建て延べ2500m2以下、工期は3−4カ月程度が多かった。工法は、RC壁増設と鉄骨ブレースを併用したものが多く、RC壁、鉄骨の単独施工と続いている。このような壁補強型による工法が大半だったが、柱や梁を繊維シートや鋼板で補強する工法も確認された。
工事費は、1m2当たりの単価のほか、補強工事では、補強した壁などの見付面積や1カ所当たりの単価も求めて傾向を確認した。総合仮設費と直接仮設費は、直接工事費の2−6%あたりにまとまり、解体撤去費は2−8%が多く、4−6%が最頻値だった。
一方、耐震補強工事費は、RC造壁増設が1m2当たり2000円未満、見付面積当たり2−6万円、1カ所当たり40−80万円にまとまりが見られた。鉄骨ブレース設置は、1m2当たり1000−5000円、見付面積当たり6−12万円、1カ所当たり80−180万円に幅広く単価が分布し、同調査会は「施工規模によるスケールメリットはとくに感じられなかった」と分析している。
耐震改修工事の発注者は、官公庁が93.5%を占め、民間は6.0%だった。契約方法をみると、指名競争入札が83.5%と最も多く、続いて一般競争入札の13.1%が多く、特命・随意契約は全体の2.8%にとどまっている。
耐震診断は、設計事務所が4−6カ月の期間で2次診断のレベルで実施し、その後5−10カ月で着工する事例が多かった。費用は、耐震診断全体で1m2当たり2000円未満が多く、設計費も同様だった。
同調査会は、耐震改修工事について「要求性能や制約された施工環境、同時に行われる仕上げや設備工事の範囲、目的などさまざまな価格変動要因があり、概算が困難」との見解を示している。
調査は、47都道府県での耐震改修工事を対象に実施。発注機関、設計事務所、総合建設会社など274社を対象にアンケートし、55社から145件の回答があった(回収率20.1%)。これに04年度調査で得た文教施設のサンプル71件を加え、合計216件を分析した。
|