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偽造事件で捜査本部が初の現場検証 構造計算書偽造特集87 20060126日経アーキテクチュア
警視庁などの合同捜査本部は1月26日、姉歯秀次元建築士が構造計算書を偽造した賃貸マンション「STAGE大門」(東京都港区)の現場検証を始めた。
捜査本部が偽造事件の建物を検証するのは初めて。構造計算書の偽造行為を立証するため、解体工事に合わせて柱や梁のコンクリートをはつり、鉄筋の本数や太さ、間隔などを調査する。
STAGE大門の現場検証を行う捜査員ら(写真:玉井 強志)
STAGE大門は国土交通省が告発した4物件のうちの一つ。ほかの3件は、グランドステージ稲城(東京都稲城市)、グランドステージ東向島(東京都墨田区)、京王プレッソイン茅場町(東京都中央区)。
STAGE大門は、確認申請上の建築主、設計者、施工者はシノケンだが、実際の設計・施工は木村建設に一括発注していた。確認検査機関はイーホームズで、2004年6月に確認が下りている。
解体工事のために防音パネルを設置したSTAGE大門。RC造・9階建てで、延べ面積384m2、住戸数8戸(写真:玉井 強志)
国交省が確認時の図書をもとに構造の再計算をしたところ、STAGE大門の耐震強度は建築基準法が求める水準の26%しかなかった。シノケンが第三者機関に依頼した調査結果でも、「震度5強程度の地震で建物崩壊につながる可能性あり」とされた。
捜査本部の現場検証に伴って、偽造の実態や施工技術のレベル、手抜き工事の有無なども判明するだろう。事件の全容を解明するための“動かぬ証拠”が何を語るのか注目される。
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