|
都が低入対策始動 今後の対応方針へ反映 複数団体と意見交換20061027建設通信
東京都は、2005年度から増加傾向にある低価格入札を問題視し、日本土木工業協会関東支部など複数の建設業界団体と意見交換会を開く。原因を究明することを第一に、低価格入札の理由や目的などを直接受注者側から聞き取る。成果は今後の対応方針に反映させる考えで、技術的側面からは東京都技術会議(座長・横山洋吉副知事)に専門部会を設置して対応する。総合評価方式の拡大なども含め、07年5月ころまでに低価格入札対策の方向性をまとめる。同時に、財務局は全庁的な低価格入札の状況について調査に乗り出す姿勢だ。26日、東京都中小建設業協会と意見交換した。
意見交換会は、10月30日に日本橋梁建設協会、11月2日に東京建設業協会と日本道路建設業協会関東支部、同6日に土工協関東支部とそれぞれ実施する。建築・設備関係団体とも意見交換する予定だ。
会合では、低価格入札の背景や理由に加え、目的、対応策への考え方などを直接聞き取る。意見交換会で得た意見は、技術会議に設置した「公共工事の品質確保部会」で課題点を整理し、今後の対応策に反映させる。
部会では、低価格入札工事への対応と総合評価方式の拡大を検討項目に挙げている。入札契約、施工、工事完了の各段階でそれぞれ対応方針をまとめる。
具体的には、入札契約段階で総合評価方式の拡大や低入札価格調査制度における審査の在り方を見直す。施工段階では、工事施工の適正化の徹底や低価格入札工事の監督体制強化策、工事完了後は、工事成績などを次の工事へ反映させる仕組みなどを検討する模様だ。
技術会議の幹部らも、品質や安全、下請けへのしわ寄せなどの危機感を持っており、できるだけ早期に検討成果を報告するよう部会に要求している。
意見交換会の参加者は、団体側が役員クラス3−5人、都側が技術会議の部会メンバーに加え、財務局と建設局の部長級、課長級職員らとなる。
都の低価格入札の現状は、知事部局ではとくに建設局所管工事で顕著になっている。同局所管工事全体に対し、これまで低入札価格調査制度の対象工事は2−3割程度だったが、06年度に入り8月末時点ですでにその値を大きく上回っているという。
さらに、公営企業局の下水道局は03年度が9件、04年度が8件、05年度が24件、06年度が8月末で22件。水道局では03年度が6件、04年度が8件、05年度が22件、06年度が8月末で10件と、いずれも増加傾向にある。
|