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シャープ 速乾力の改良成功 植物系塗料を採用 20061007FujiSankei Business i.
シャープは6日、トウモロコシを原料に関西ペイントと共同開発した植物系塗料を改良し、石油系塗料並みの15分程度で乾かすことに成功したと発表した。今月発売の液晶テレビ「アクオス」のスタンド部分に採用したのを手始めに、今後3年間で同社製品の塗料をできる限り植物系に置き換えていく。
シャープと関ぺは、昨年末、植物系塗料を世界で初めて家電製品のプラスチック部品に塗装する技術を開発した。ただ、トウモロコシから採ったでんぷんを主原料に、溶剤と硬化剤を混ぜ合わせていたため、乾燥時間は石油系塗料の2倍の30分程度かかっていた。しかも、長期間の保管ができないという弱点があった。
新開発した塗料は、硬化剤の効果をあらかじめ主原料に加えることで、硬化剤を使わなくても乾燥するようにした。これにより、乾燥時間を半分の15分程度に短縮でき、長期保存も可能になった。
石油系塗料に比べて、塗装コストが数%割高になるが、テレビスタンド1台あたり28グラムの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる計算だ。仮に、シャープが2006年度に販売を計画する600万台の液晶テレビのスタンドをすべて植物系塗料にすれば、石油系塗料を使うより168トンのCO2削減効果がある。これは東京ドーム約11個分の広さの森林のCO2吸収量に相当する。
シャープは、エアコンや洗濯機など白物家電にも植物系塗料の採用を進める。一方、関ペは植物系塗料の外販を目指す。
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