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セメント大手4社 9月中間期連結決算 内需減少も収益確保 適正売価 合理化が奏功20061115建設工業
セメント大手4社の06年9月中間期の連結決算が14日出そろった。公共投資の低迷が続いたものの、民間の設備投資が引き続き堅調に推移し、上期のセメント内需は前年同期比1・8%減の2832万トン(セメント協会まとめ)。これまで取り組んできたコスト削減や売価アップが効果を発揮し、エネルギー価格高騰による生産コストの上昇分を吸収したため、全社がセメント関連部門で増収を達成した。今後も徹底した合理化を推進し、通期では太平洋セメントと住友大阪セメントが2期連続、三菱マテリアルと宇部興産が3期連続の増収を目指す。
太平洋セメントのセメント部門は、売上高が2834億円(前年同期比9・9%増)、営業利益が242億円(同36・3%増)。北米のセメント・生コンクリート事業が好調に推移し、業績をけん引した。ベトナムの合弁セメント事業、フィリピンのセメント事業などアジア地域も順調に業績を伸ばした。国内のセメント販売量は991万トン(同2・4%減)で、通期では2036万トン(1・8%減)を見込む。住友大阪セメントのセメント事業は、売上高767億円(前年同期比3・9%増)、営業利益56億円(同19・2%増)。セメント販売量は、国内590万トン(同0・5%減)、輸出52万トン(同12・2%減)の合計642万トン(同1・5%減)となった。値上げは9月末時点でセメント1トンあたりユーザー平均50円を達成。下期も引き続き交渉を進め、07年3月末で同100円を目指す。
三菱マテリアルのセメント事業の国内セメント販売量(宇部三菱セメント向け)は、前年同期比1・2%増の524万トンとなった。製造設備の故障もなくフル生産を維持し、生産量、販売量ともに伸ばした。国内販売価格の値上げや産廃処理費の売り上げ計上などにより、営業利益ベースで8億円の増益効果を発揮した。宇部興産の建設資材部門は、セメント生産過程での廃棄物使用量の拡大や、石灰関連製品・建材製品の販売量の増加などにより、エネルギーコストの上昇分をほぼ吸収し、前年同期と同水準の営業利益を確保した。宇部三菱セメントへの販売量(他社仕入れ分含む)は、419万トン(前年同期比2・6%減)となり、通期では880万トン(同1・1%減)を予測している。
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