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新東京タワーのデザイン発表 揺れ低減へ五重塔の心柱と塔体構造をイメージ 東武鉄道ら20061127建設工業
東武鉄道と同社が出資して設立した「新東京タワー」は24日、自立式電波塔としては世界一の高さとなる約610メートルの「新東京タワー」のデザインを発表した。タワーの構造は、揺れを低減させる五重塔の心柱と塔体の構造をイメージ。S造のかご(鉄骨編籠造りの塔体)の中に、展望用エレベーターなどが入るRC造の中央チューブ(心柱)を配置。その間にはダンパーも配置して、強風や地震時の揺れを抑える。ゆるやかな曲線のシルエットは、日本刀の「そり」や寺社の柱にみられる「むくり」を意識したという。
大型の第一展望台は高さ350メートルの位置に整備する。高さ450メートルに位置する第2展望台は、回廊のような形状で、東京湾や関東平野の展望を歩きながら楽しめるデザインとした。同日、都内で行われた発表会で、基本設計を担当している日建設計の中村光男社長は「足元の三角形と頂上部の円形を組み合わせた。建設するために最も合理的な形。外観の色はシルバーやブルーなどシンプルなものを考えている」と説明。
デザインを監修した彫刻家の澄川喜一氏は「日本独特の構造としてシンボリックなものにしたい。まず魂を入れる必要があるため、古来の知恵の結集である五重塔を参考にしながらデザインを考えた」と話した。同じくデザイン監修を担当している建築家の安藤忠雄氏は「新タワーのデザインは装飾的に凝ったものではなく、シンプルで街の風景に溶け込むようなものが市民に永く愛されると思います」とのコメントを寄せた。
新タワーの基本設計は年度末までにまとめ、来年度から実施設計に取りかかる。08年度の着工、11年の開業を目指す。来年度早々には建設費を固め、来年度中に施工者を決定する方針だ。
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