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低入札問題は収束への流れ 梅田貞夫日建連会長 公共工事品確法に逆行 理事に要請20060421建設工業
日本建設業団体連合会(日建連)の梅田貞夫会長は20日の理事会後に会見し、大手ゼネコンが入札に参加する大型公共工事で、予定価格を大幅に下回る価格で落札が決まるケースが多発していることについて、「良識ある行動を取るよう、理事会で理事に要請した」と述べ、事態の是正に向けた協力を業界の幹部に要請したことを明らかにした。採算を度外視した過度な安値受注が行われているとの見方については、「分からないが、後々わが身にすべてが降りかかってくる問題なので、みな同じ考えではないか」と語り、安値競争は今後、沈静化していくのではないかとの認識を示した。
同席した建築業協会(BCS)の野村哲也会長もこの問題に言及し、各社が良識ある行動を取ることが重要だとの考えを示した。日本土木工業協会(土工協)の葉山莞児会長も7日の会見で自己規律の重要性を表明するなど、業界トップの問題意識は一致しており、今年に入り頻発した安値受注問題は収束に向かう流れが出てきた。問題の背景について梅田会長は、昨年末に大手各社が申し合わせた「談合との決別」や、年度末で工事発注が重なったことなどの特殊事情を挙げ、「一時的に混乱したのかもしれない」との見方を示した。
一方で、極端な低価格入札の悪影響も指摘し、「価格だけでなく技術を重視する公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)の精神に逆行する動きで、法律が形がい化する恐れがある。低入札が多くなれば、実勢を反映しない予定価格の低下を招き建設業界全体の疲弊を招く」と述べた。
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