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受注断念メーカーに 降り賃 し尿施設談合20060525朝日
汚泥・し尿処理施設工事入札をめぐる談合事件で、大手プラントメーカー各社で構成する談合組織内で受注競争があった際、受注権を獲得したメーカーが受注をあきらめた別のメーカーに「裏金」を支払っていたことが関係者の話でわかった。裏金は「降り賃」とも呼ばれ、落札額に応じた金額が工事のたびに各社間を行き来していた。大阪地検特捜部は、こうした同業者同士の金のやり取りも談合で落札額がつり上げられてきた一因だったとみている。
調べでは、談合組織は幹事会社を中心に荏原製作所(東京)やクボタ(大阪)など11社で構成。各社の担当社員は04年12月〜05年7月、全国8カ所の汚泥・し尿処理施設工事入札で事前に受注会社などを決める「受注調整」を繰り返してきたとされる。
関係者によると、工事受注を希望するメーカーは施設の設計を請け負ったコンサルタント業者に事前に接触し、発注仕様書の作成などに協力。こうした協力は「汗かき」と呼ばれ、コンサル業者への貢献度が高いメーカーが談合の場で受注権を主張できる仕組みになっていた。
受注調整の場で貢献が認められたメーカーが2社以上あればさらに話し合いが続き、最終的に受注権を獲得したメーカーが受注をあきらめた別のメーカーに「降り賃」を支払うケースがあったという。降り賃の金額は工事によって異なり、落札額が高い場合、1億円以上に上ったとされる。
降り賃の支払い方法は、工事とは無関係の会社を経由したり、受注したメーカーと断念したメーカーの間で取引があったように装ったりする形がとられていたという。
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