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トヨタ 牛の排泄物を堆肥化 メニコンと新システム開発 20060617FujiSankei Business i.
トヨタ自動車は、コンタクトレンズ国内最大手のメニコンと共同で、牛の排泄(はいせつ)物を効率的に堆肥(たいひ)化するシステム「レスキューヨンジュウゴ」を開発した。トヨタの子会社であるトヨタルーフガーデンが製造・販売元となり、豊田通商のルートを通じて7月から販売を開始する。
メニコンは、コンタクトレンズの汚れ防止技術を追求する過程で発見した植物繊維の分解酵素と微生物を保有。これらを活用することで、稲の生育に悪影響を与える稲わらを95%減容化する分解剤の実用化にもこぎ着けている。
牛の排泄(はいせつ)物は植物繊維であるセルロースの固まり。このため、メニコンの同技術を基に堆肥(たいひ)化促進剤「特別急酵」と、分解スピードを約80%高めることができる高温菌「サーモ・マスター」を開発した。
堆肥(たいひ)化を行う場合は一般的に、水分調整剤を加えて水分を2割程度抜き通気性を確保した上で自然界の微生物を活用。堆肥(たいひ)化するには90−180日程度という長い期間を要する。
新システムでは約45日間へと大幅に短縮。また、悪臭源であるアンモニアガスも従来法に比べて90%削減できるなど、種々のメリットが生じる。新システムの利用にかかる費用(資材費)は、牛を50頭程度飼育する畜産農家の場合で年間265万円。
畜産農家による家畜排せつ物の排出量は年8900万トン。東京ドームの75杯分に相当する。適切に処理しなければ悪臭を発生し水質汚染問題につながるため、野積みなどを禁止した「家畜排せつ物法」が04年から施行。畜産農家の負担は大きいのが実情という。
このためトヨタでは畜産農家向けの的確な技術指導を行いながら需要を開拓。3年後には10億円の売り上げを見込む。また、5年後には豚や鶏なども対象に加えることで合計20億円の売り上げを目指す。
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