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GIS使い公共施設管理 地理空間情報活用推進法案が自民党部会で了承20060608建設通信
地理空間情報(時点情報を含む空間上の位置を示す情報)を高度に利用できる社会の実現をめざした「地理空間情報活用推進基本法案」の内容が固まった。国や地方自治体に地理情報システム(GIS)や衛星測位(PNT)で得た地理空間情報を活用し、効果的・効率的な公共施設の管理、防災対策の推進、国土の利用・整備・保全などを実施するよう定めている。自民党の測位・地理情報システムに関する合同部会(柳澤伯男座長)で了承されたもので、議員立法として今通常国会に提出される見通しだ。
同法案は、基盤地図情報や統計情報、画像情報などの地理空間情報を「国民生活の向上や国民経済の健全な発展を図るために不可欠な基盤」と位置付けている。
このため、地理空間情報の整備・提供をはじめ、GISやPNTの利用促進、人材育成、国や自治体など関係機関の連携強化といった施策を総合的、体系的に行うよう定めている。
また、政府に対して「地理空間情報活用推進基本計画」の策定を義務付け、基本方針、GISやPNTに関係する施策などを盛り込み、具体的な目標、達成期間も示した上で、インターネットなどで公表するよう求めている。自治体の責務も明記し、国との役割分担の観点から、地域の状況に応じた施策を打ち出し、実施するよう定めている。
測量、地図の作成、GISやPNTを活用したサービス提供などを行う事業者には、良質な情報の提供と国や自治体への協力を求めた。
GISを普及させるため、国が基盤地図情報の整備に関係する技術上の基準を定め、都市計画、公共施設の管理、地籍調査、不動産登記など地図関連業務を実施する際に国や自治体が基盤地図情報を相互活用することも明記している。
法案が成立すれば、国の主導で信頼性の高い情報が安定的に享受できる体制が整備されるため、GPS(全地球測位システム)付き携帯電話サービスの普及や老朽化木造住宅分布の把握、豪雨時の洪水シミュレーションが可能になるなど、新産業・新サービスの創出、国民の安全・安心、利便性向上といった効果が期待できる。
同法案は、昨年の総選挙で自民党が政権公約で打ち出した「国家基盤としての衛星測位の確立と骨格的空間情報の整備」を形にしたもので、これまで「測位・空間情報基本法案(仮称)」として議論を重ねてきた。
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