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見られて困るものは何もない 透明仮囲いで工事を公開中 建設現場の環境対策その4 20060714日経アーキテクチュア
「見られて困るものは何もない。『よほど自信があるんやな』と思ってもらえれば本望だ」――。大阪府守口市で建設中の大規模マンション「サンマークスだいにち」の施工者である竹中工務店・大林組・銭高組JVの中野達男所長は、現場の境界に透明なポリカーボネート製仮囲いを採用した理由をこう話す。
透明仮囲いは一般的な不透明の金属性仮囲いに比べて高価。全面的に使うわけにはいかなかったが、再開発エリアに面した広い範囲で採用に踏み切った。エリア内の歩道を歩くと、透明仮囲い越しに工事の様子が手に取るように見える。
「これまでブラックボックスだった工事現場をいつでも見ることができるようにした。全部で7棟のマンションを順次つくっていくので、入居後は別の棟の工事状況をチェックできる。それによって自分のマンションもきちんとつくられたことがわかり、安心してもらえるのではないか」と中野所長は期待する。
構造計算書偽造事件の影響で、分譲マンションの購入希望者の関心は設計のみならず、施工の内容にも及び始めた。「サンマークスだいにち」では、事業主の三洋ホームズ、東急不動産、大和システムがインターネットを使って工事写真を公開している。透明仮囲いの採用はこうした情報公開の取り組みと連動するものだ。
今後、入居が始まり、居住者から「現場から住まいをのぞかれているようで不快だ」と苦情が出た場合は、目線の高さに絵を飾るなどの対策を考えているという。
日経アーキテクチュアは2006年7月10日号のトピックス「現場の情報公開を競う分譲マンション」で、「サンマークスだいにち」をはじめとする分譲マンション建設現場の情報公開について最新動向を紹介しています。ぜひご覧ください。
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