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大林組 泥土圧式シールドで高速掘削 都心部地下工事に積極提案 精度向上へ研究加速20060720建設工業
大林組は、都心部の地下工事で大口径の泥土圧式シールドを活用した高速掘削を積極的に提案していく方針だ。シールド工事に活用する手法は、「泥水式」と「泥土圧式」に大別され、地質などの各種条件を総合的に勘案し、いずれかの方式の採用を決めることになる。同社は海外で世界最大のシールドマシン施工に対する技術協力を行い、泥土圧式で世界的に例がない直径15メートルクラスの高速掘削の実績を積んだ。これにより提案メニューの幅が広がったことを踏まえ、施工条件に最も適した方式を選定しながら、受注に向けた提案活動に一層力を入れていくことにした。
泥土圧式シールドマシンは、超硬合金のカッタービット付きのカッターヘッドを機械前面に装着していて、そのヘッドを回転させながら土砂を掘っていく。掘削した分だけ機械後方でセグメントを組み、トンネルの壁をつくりながら進むので、掘削面の安定性の向上を図ることができる。
今回技術協力を行ったスペイン・マドリード市内の「マドリード環状道路M30改造工事南工区バイパス南トンネル」では、三菱重工業がマシンを設計・製作し、大林組が施工計画や土圧管理などの技術支援を行った。日本国内で一般的に行われているのに比べて2倍近い月進360メートルという掘削スピードが要求された同工事では、三菱重工業の高いシールド技術、大林組のトンネル掘削のノウハウが貢献。3月末の掘削開始以降、地下水が豊富な砂層で沈下が起こらないように細心の注意を払いながら掘削するために行った指導が奏功した。
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