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談合認めたゼネコン支店長が自殺 水谷建設事件に絡み 20060818産経新聞
福島県発注の下水道工事について、東京地検特捜部が談合の疑いがあるとみて、受注した準大手ゼネコン「東急建設」(東京都渋谷区)など入札に参加したゼネコン各社の担当者から任意で事情聴取したことが17日、関係者の話で分かった。この談合疑惑には佐藤栄佐久・同県知事(67)の周辺者も関与しているとみられる。特捜部は今後、「福島ルート」の捜査を本格化させる見通し。また、東急建設東北支店長(59)が談合を認めたうえで、聴取後に自殺していたことも新たに判明した。
関係者によると、東急建設は福島市の建設会社と共同企業体(JV)を組み、16年度に福島県が発注した広域下水道工事について競争入札で落札した。その際、入札に参加したゼネコン各社のJVと入札前に談合、東急建設を「チャンピオン」(落札予定社)に決めた疑いが持たれている。さらに、佐藤知事の周辺者が談合を取り仕切っていたとの指摘もある。
特捜部もこうした事実を把握しており、今月に入ってから東急建設東北支店長から複数回にわたって任意聴取し、支店長は談合を認めたという。その後、入札に参加したゼネコン各社の担当者からの一斉聴取に踏み切り、談合疑惑の解明を進めていた。
そうした中、15日正午ごろ、東北支店長が東京都中央区内のホテルから飛び降りたとの通報があった。その後、支店長の死亡が確認された。
「福島ルート」をめぐっては、脱税事件で起訴された水谷建設が平成11年と14年に佐藤知事の実弟(63)が経営する縫製会社の土地を計13億円余りで購入。その間、同県発注の木戸ダム本体工事を前田建設工業などのJVが約200億円で落札し、水谷建設が下請け受注していた。
東北支店長の自殺について、東京地検の岩村修二次席検事は17日夜、「ご冥福を心よりお祈りしております」とコメントした。
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