|
建築工事へ採用 総合評価落札方式 県が下期に試行 ワーキンググループで協議20060809群馬建設新聞
県は、新たな工事発注の総合評価落札方式について、建築工事についても導入する方向で準備を進めていることを明らかにした。県土整備局の監理課、建築住宅課や他部局の管財課、教育委員会管理課においてワーキンググループを設置し、協議が進められている。今後、評価算定項目などを決め、今年度下期内の試行を目指すとしている。実施時期は年内中か、年明けになるか、また、対象物件等については未定としているが、建築住宅課の所管工事となりそうだ。
総合評価落札方式による入札方式は、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」の目的である価格競争から価格と品質で総合的に優れた調達へ転換する流れの一環。県土整備局では、17年度末に土木工事1件を簡易型で試行した。これを受け、今年度は本格実施と位置づけ、上期に標準型1件、簡易型20件の計21件を実施。下期については上期の状況を踏まえたうえで各事務所毎に件数などの目標を設定する。
工種的に現時点では、簡易型は土木工事、標準型は橋梁の上部工を対象としている。簡易型と標準型は、技術的な工夫の余地が小さいか、大きいかによって分かれる。簡易型が工夫の余地が小さいのに対して、標準型は工夫の余地が大きい工事に導入。さらに工夫の余地が大きい工事には、高度な技術や優れた工夫を含む技術提案を求める場合の「高度技術提案型」もあり、国などで採用しているが、県レベルではこれに該当するような工事が極めて少ないのが現状。
評価は、価格点と価格以外の評価点を加算して100点満点で行う。簡易型と標準型は、価格以外での評価点の配分に差をつけ、簡易型は15点、標準型は20点。これに伴い価格点も簡易型と標準型では異なり、簡易型は85点、標準型は80点。
総合評価点は、入札書が無効でない者、予定価格の制限の範囲内で最低制限価格以外の者、施工計画評価項目の点数の合計が0点でない者、施工計画の評価項目に未記入がない者−−等の規定をすべてを満たしていなければならない。この手順に沿って開札日までに価格以外の評価点を採点し、開札後に総合評価点を算定し、その結果について学識経験者の意見を聴取した後、開札後おおむね15日程度を経て落札者が決定する。
以上が、土木工事を対象とした県の総合評価落札方式の実施要項で、下期に試行する建築工事についても基本的にはこの要項に準じて実施する方向で検討している。また、総合評価落札方式の種類は、簡易型を見込んでいる。
|