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福島県の公共工事 談合仕切り役を捜査 東京地検20060902朝日
法人税法違反(脱税)の罪に問われている中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)が多額の工事を受注した福島県の公共工事をめぐり、県内の建設各社が、同県が昨年発注した道路建設工事の入札で談合していたことが、関係者の話でわかった。県政に影響力があるとされる仕切り役がこの談合を主導していた疑いが浮上し、東京地検特捜部は1日までに建設各社の幹部を一斉聴取した。今後、仕切り役が県側に口利きした事実はないかなど本格的な実態解明に乗り出す見通しだ。
工事関係者などによると、談合が行われていたのは、同県が昨年に発注した自動車専用道路「あぶくま高原道路」の関連工事。同高原道路は全長約36キロで、福島空港インターチェンジ(IC)を経由して東北道矢吹ICと磐越道小野ICとを結ぶ。総事業費は1000億円を超える。福島空港へのアクセスの改善などを目的とし、94年から建設事業が始まった。
県は、工事の中心となる道路改良工事について、地元建設業者の活性化のため、全長約36キロを8工区に分割。さらに各工区を数区に分割して地元業者のみで工事を行える規模にした。地元業者のみ3社で共同企業体(JV)を組むように指示し、競争入札を行っていた。そのうち少なくとも昨年に入札があった一部の工事で、業者間の受注調整が行われていたという。
水谷建設は、地元3社による各JVの下請け業務16件を請け負っていた。
複数の建設会社関係者が特捜部の調べに対し、受注調整があった事実を認めているという。
また、この受注調整では、県庁側にパイプを持ち、影響力を持つと業者から見られている地元の仕切り役が、各社への工事配分などを主導したとされる。
福島県の公共工事をめぐっては、複数の地元関係者が談合の仕切り役を務めることが多く、受注した業者側から仕切り役に対し謝礼が支払われたこともあったという。
特捜部は、水谷建設が00〜05年に少なくとも約175億円の工事を受注した福島県内の公共事業に注目。同県から入札関連資料の任意提出を受け、ゼネコン関係者や県職員から事情聴取を進めていた。
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