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石綿無害化へ新技術 大旺建設 フロン廃液利用 20060922高知新聞
大旺建設(高知市丸ノ内2丁目、市原四郎社長)が高知大との共同研究で、フロンガスの処理廃液を使ってアスベスト(石綿)を無害化する新技術を開発した。一般的な処理方法よりコストを大幅に低減できるほか、フロンとアスベストを一体的に処理できる利点もあり、同社は全国的な事業展開を目指している。
同社はフロン分解装置を製造しており、これまでに30基以上を全国に販売。昨年にはこの装置を改造し、アスベストとフロンを同時分解する技術も開発した。
アスベスト分解には従来、法令で高温処理が義務付けられていたが、今年の関連法改正で、分解できれば加熱の必要がなくなった。
このため同社は、より簡単な方法を研究。フロン分解後に出る廃液に添加物を加え、常温常圧下でアスベストを無害化する溶液を考案した。
アスベスト廃棄物を浸せば、20―30分で繊維組織が粉状に変化。液を分離した後に残るのは、二酸化ケイ素やフッ化カルシウムなど毒性の低い物質で、そのまま最終処分できる。
アスベストを含むタイルや屋根瓦も、破砕して溶液に浸せば無害化できるため、応用範囲は広い。すでに特許も申請している。
同社はこの技術を使って、県内でアスベスト処理を手掛ける方針。また、フロン分解装置の納入先に働き掛けて全国的な事業展開を検討しており、分解装置の販売拡大にもつなげたい考え。
同社の金沢正澄・環境エンジニアリング事業本部長は「法令改正でアスベスト廃棄物の処理基準が厳しくなり、処理が必要な量は膨大になるとみられる。これほど簡単な方法はほかになく、コストや環境面の利点をアピールしていきたい」と話している。
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