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和歌山の談合 同日の別の入札4件でも高値落札20060925読売
和歌山県発注事業を巡る談合事件で、大阪地検特捜部が競売入札妨害容疑で摘発したトンネル工事の入札と同じ日に、別の4件の公共工事の入札が行われ、いずれも予定価格に対する落札額が96〜98%の高値だったことがわかった。うち2件は、事前に県に談合情報が寄せられ、情報通りの業者が落札していた。県は談合が確認できなかったとして業者と契約していたが、特捜部は4件の入札も受注調整が行われた可能性が極めて高いとみて、21日もこれらの入札に参加した熊谷組(東京)関西支店や東急建設(同)和歌山営業所などを捜索するなど、集中的に捜査している。
2004年11月10日に実施された4件の入札は、▽「国道168号道路改築工事」(落札額11億7880万円、落札率98・6%)▽「国道480号道路改築工事」(17億2000万円、97・1%)▽「紀の川中流流域下水道那賀幹線管渠工事」(10億6500万円、96・8%)▽「町道紀州サン・リゾートライン線道路改良工事」(17億3800万円、96・8%)。
国道480号と町道紀州サン・リゾートライン線の入札では、当日朝、落札予定者や落札率を示す談合情報が県に寄せられ、情報通りの共同企業体(JV)が落札。県は談合防止マニュアルに従って参加業者から事情聴取したが、談合の事実が確認できず、契約した。
同じ日に行われ、捜索容疑となった「国道371号(仮称平瀬トンネル)特殊改良一種工事」の入札では、準大手ゼネコン「ハザマ」(東京)などのJVが予定価格の99%で落札した。
和歌山県では官製談合防止のため、1995年から5億円以上の工事は公募型指名競争入札を導入。さらに02年8月からは予定価格と最低制限価格も事前公表している。特捜部は、各社の担当者らがこの制度を逆手にとって、事前に明らかにされた金額をもとに話し合い、落札額をつり上げようと談合したとの見方を強めている。
入札に参加した主なゼネコン各社は、読売新聞の取材に対し、「談合の事実はない」と否定している。
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