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土木学会 土木構造物の耐震性能評価手法を確立 施設ごとに分析へ20060905建設工業
土木学会は、土木構造物の巨大地震への対応に関する検討成果をまとめた。道路橋や港湾施設、ダムなどの構造物ごとに、長周期の巨大地震動に対する耐震性能の照査方法を提案した上で、想定される耐震対策や補強工法の事例を示した。入力する地震動の精度向上などの課題は残るものの、巨大地震への耐震性能を評価する手法を確立できたとしている。今後は同学会の提案手法を駆使して、各施設の管理者が各施設の耐震性能をチェックすることになる。
内閣府の依頼を受け、建築学会と共同で進めてきた「巨大地震への対応検討特別委員会」の研究成果としてまとめた。首都直下地震や南海・東南海地震など近い将来の巨大地震が発生が懸念されるため、両学会がそれぞれ「土木構造物部会」「建築構造物部会」を設置し、巨大地震特有の長周期地震動が与える影響を明らかにした。
「土木構造物部会」は▽道路橋▽鉄道橋▽港湾施設▽地下構造物▽パイプライン▽タンク▽土構造物▽ダム▽−の八つの構造物について分科会を設置し、耐震性能と照査方法を検討してきた。想定される巨大地震の地震動を入力し、構造物が応力に耐えられるかを確認したところ、タンクで一部被害が想定された以外は、現在の設計基準でほぼ耐力が確認できたという。構造物の変形も考慮し精度の高い解析手法を導入した結果、土構造物(堤防)などでは安全度が確保できるという解析結果が現行の簡易耐震診断よりも増え、無駄な補強をしなくて済むこともわかった。
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