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東急建設と八潮建材工業 天井の耐震性を飛躍的に向上 新たなブレース金具考案20070418建設工業
東急建設は、八潮建材工業(東京都墨田区、吉川昇社長)と共同で新たな天井耐震補強システムを開発した。在来工法による天井の鋼製下地に補強部材のブレース(筋交い)を特殊な金具で定着させて、耐震性能を確保する。新築だけでなく、既存施設の改修工事にも適用できる。同社は設計・施工法を取りまとめた上で、講堂や体育館、ホールなど災害時の拠点となる施設などの耐震補強工事に積極的に提案していく方針だ。
「東急建設式天井耐震補強システム」と名付けた。既存改修で対応できるよう、従来の下地を生かした補強方法を採用。揺れを抑制する目的で追加するブレースの下部を定着させるために、天井に格子状に配置した野縁と野縁受け材の交差部の一部に、ボルトで留める特殊なブレース金具を設置し、ブレース材を二方向V型に追加して耐震性能を確保する。同社の技術研究所(神奈川県相模原市)で実施した振動台加振実験では、阪神大震災(95年1月)を上回る地震加速度に対しても天井の損傷や落下などが起きないことが確認された。
05年の宮城県沖地震でのスポパーク松森屋内プールの天井落下など、近年、大地震に伴う天井材の損傷・落下の被害が目立っている。国土交通省では、被害状況調査を踏まえて、ブレースの設置など各種技術的助言を行っている。ただ、従来の斜めブレースを設置する方法では、地震力に伴う圧縮力の作用で取り付け部材が座屈するなどの課題があった。ブレース周辺のクリップ(留め金)に荷重が集中することが損傷につながるという報告もあった。そこで両社は、在来工法の特長を生かしながら、新たに考案したブレース金具を用いて耐震性能を飛躍的に向上できる今回のシステムを開発した。
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