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危険度評価,迅速に公開 警戒避難の高度化技術必要 土砂災対策懇20070418建設通信
国土交通省の土砂災害対策懇談会(座長・大久保駿全国治水砂防協会理事長)の第2回会合が17日、東京都港区の三田共用会議所で開かれ、「中長期的な展望に立った土砂災害対策の基本的考え方(案)」について議論した。同案では、今後研究を進めるべき技術的課題を示し、効果的な対策に向けた調査・研究に取り組むこと、土砂災害の大規模化や警戒避難の高度化に対応した技術開発が必要としている。5月21日に開く予定の次回会合で、中間提言をまとめる。
技術的課題では、土地被覆や地形、土壌水分、地下水といったデータの蓄積をベースとした崩壊発生危険度評価システムや危険個所の前兆現象を的確にとらえ、雨量情報と併せて危険度を評価し、迅速な避難情報を公開するシステムの整備の必要を指摘した。
また土砂災害の大規模化への対応として、衛星写真などを活用した情報収集や地すべり、天然ダムの監視などについて、マクロ・ミクロ双方での危険度評価に基づく大規模土砂災害の危機管理手法の確立が必要としている。
このほか、「重点的かつ戦略的な土砂災害対策の推進」「国土の保全・管理と大規模災害への備え」「土砂災害に強い地域づくりに向けた施策の展開」といった内容を基本的な考え方として盛り込んでいる。
施設整備の重点化では、土砂災害危険個所での災害時要援護者施設の整備、また、総合的な土砂管理として国土や自然環境の保全の観点から、透過型砂防えん堤の整備推進の重点化などを求めている。
今後、8月上旬に現地調査と討議を実施し、12月には最終提言をまとめる予定だ。
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