|
設計瑕疵 南魚沼市福祉施設の強度不足 ミスは設計者と行政庁の双方に20070119日経アーキテクチュア
新潟県は1月17日、県が建築確認を担当した南魚沼市総合福祉センターの増築部分の耐震強度不足について、設計者と県の双方のミスを指摘した有識者委員会の報告書を発表した。設計者側には構造計算で入力する数値の誤り、県側には計算に使われたプログラムの精度を過信するなどのミスがあったと指摘した。
同センターの発注者は新潟県六日町(当時)。増築部分は延べ面積約1180m2で、総工費約4億円をかけて2002年に完成した。設計者はアクト(新潟県南魚沼市)。05年11月から12月にかけて強度不足が発覚すると、県は06年1月、外部の有識者の委員会である「新潟県建築確認業務改善検討委員会」を設置。同委員会は、強度不足が生じた要因を検証し、県がとり得る改善策を検討した結果を報告書にまとめた。概要は以下のとおり。
【強度不足の要因となったミス】
●設計者側=構造計算で数値を入力する際に、kgの数値をN(ニュートン)の数値に正しく換算しなかった。設計事務所内のチェックも不十分だった。
●新潟県側=構造計算プログラムは日本建築センターの評定を受けたものなので、計算結果は正しいはずという思い込みがあった。確認審査担当の職員の業務量が過大だった。
【県の改善策】
●建築確認を申請する設計者に対し、構造設計概要書や実務担当者全員の名のリストを提出させる。
●確認申請書に不備があった場合には、設計者を介さずに建築主に書面で知らせる。
●県職員の研修や人員配置の見直しなどで、審査能力を向上させる。
|